藤原清登トリオLIVE　2023.10.26 thu

　世界各地で猛威をふるった自然界の現象に生きる術を見失われそうになる昨今ですが、皆様方にはお変わりなくお過ごしのことと存じます。
　この度私は、昨年世代交替して新しく生まれ変わった「atelier ＆ salon はしまや」にてベーシスト「藤原清登トリオ」のニューアルバム『SONGBOOK55』リリースツアーの一環としてコンサートを開催させていただくことになりました。
　岡山には清登さんのいとこに当たられる平井和子さん、倉敷には独自で素晴らしいコンサートを企画しておられる土井美智子さんがおられ、私は「夢空間はしまや」オープン以前から御二人が企画される清登さん流にステキにアレンジされた演奏を少しハイな気分で楽しませていただいておりました。
　また、清登さんの応援団の白𡈽良子さんは叔父である楠戸平五郎と親しくさせていただいており、彼女も清登さんの音楽を多くの方に楽しんでいただきたいと思っておられたので「夢空間はしまや」オープン間もなくソロコンサートを企画して下さいました。世界のジャズの中心地ニューヨークで生活され、その雰囲気を全身に漂わせておられる清登さんのベースの音色は心地よく心に染み渡りお客様も大いに喜んで下さいました。
　清登さんはCD制作録音の場にもこだわっておられ「名盤と呼ぶにふさわしい」と云われているアルバム『ガルガンチュア』は、フランスシノン郊外の石造りの修道院で録音されたそうです。『ガルガンチュア』を携えたサロンでのコンサートでは「この、天井、床が高い木造りの蔵はフランスの石造りの建物の中と同じ空気感が漂いふくよかな低音がここちよく響いて最高の演奏ができた」とまで云ってくださいました。
　2008年に開催した、清登さんご自身のグループ「MG４」の当初からのピアニストで世界的に活躍しておられるピーターマドゥセンさんとの、ジャズを中心としたクラシックと現代音楽が渾然一体となった息の合ったデュオは、お客様はもちろんのこと御二人も「蔵とピアノが最高で気持ちよく演奏できた」と大満足して下さいました。
　今回のコンサートは清登さんが「自分のオリジナル曲を理想的に表現する為に選んだ」と云われる片倉真由子（ピアノ）さん、セバスティアン・カプテイン（ドラムス）さんとのトリオで聴かせてくださいます。
　この度企画させていただきました私達も後期高齢者となり、このような大きなコンサートを開催出来るのはおそらく最後になると思っております。清登さん本来の感性の豊かさと、十二分に磨き上げられ更に円熟味を増した演奏を、多く皆様と共に楽しみたいと思っておりますので、どうぞお誘い合わせてお出かけ下さいませ。
　
Art Space はしまや　楠戸恵子

トリオ編成で待望の初！全編オリジナルの藤原清登トリオ「SONGBOOKS55」リリースツアー。倉敷では atelier & salon はしまや が会場となります。鋭い感覚と表現力を持ち合わせた最高のトリオで力強くカラフルなJAZZの世界へと誘います。